世界の国際郵便にはいろいろなルールが存在します。特に、禁制品のリストは各国の特色がよく表れています。今回は、「えっ?」と二度見したくなる世界の禁制品をご紹介します。
ちょっと変わった世界各国の国際郵便ルール
世界には、国際郵送が制限されているもの*1があります。国際郵便で送ることができないものを「禁制品」、条件付でのみ許容されるものを「条件付許容品」と呼び、これらは各国々の国際郵便のルールで定められています。
禁制品には、各国の歴史や文化、それぞれの独自のルールが反映されていて、おもしろいものがたくさんあります。
今回はその中から、つっこみたくなるものをいくつかピックアップしました。世界には、ちょっと変わったNGなものが意外とたくさんありました。
食べ物・植物にまつわる禁制品
オランダ産のシャイダーチーズ(エジプト)
- え、チェダーじゃなくて?と思いました。オランダ産のものだけが禁止されているうえに、検索しても見つかりませんでした。
野菜:じゃがいも(イギリス)*それ以外は条件付許容物品
- 野菜のなかでもじゃがいもだけは、国際郵便で送ることができません。なんで?
干し草(メキシコ)
- 干し草。国際郵便の小包で届く状況を考えるとちょっと笑えます。(実際には、家畜の病気予防目的だと思います。)
人造バター(カナダ)*人造バター及びその類似品
- 人造バターとは「マーガリン」のことだそうです。ネーミング怖すぎです!
卵の黄身(ノルウェー)
- 黄身限定です。白身はOK? むしろ、国際郵便で黄身だけ送る方法を教えてほしいです。笑
茶(アイルランド)*飲料として不適当な茶
- 飲料として不適当な茶ってもうお茶じゃないですよね。…茶葉ぽいのハーブとか?
衣料品にまつわる禁制品
衣類・ぼろ布(イギリス)*不潔な衣類及びぼろ布
- 不潔かどうかって誰が判断するんでしょうか。笑
食器洗い用の布(アルゼンチン)
- 食器洗い用の布とは?
すべての種類の靴(エジプト)
- 靴に対するエジプトの国際郵便の規制が厳すぎます。
くつ下(チュニジア)
- どういう理由なのか気になります。
贅沢な物品(アルバニア)*贅沢な衣料及びその他の物品で名あて国での国民の好みに反するもの
- 国民の好みに反するかどうか…その判断は難しいです。笑
その他の禁制品
トランプ 条件付OK(ドイツ)*一そろいが一包みに包装されている場合に限り可
- 揃っていたらOKで揃っていないとダメという、トランプに対するこだわりがすごいです。
カレンダー類(ブラジル)*認められない場合は処分・焼却・返送
- いや、わざわざ焼却するなんて言わなくても!
ミュージカル・カード(キューバ)*開くとメロディーが聞こえるミュージカル・カード
- これは知らなかったら、国際郵便で送ってしまいそうになります。
絞り器(シリア)*レモン絞り器
- 国際郵便で送ってはいけない理由を知りたいです。
お守り札(インドネシア)
- 宗教上の理由でしょうか。他宗教を認めている国にも規制されるお守り…。
遠足用の必要品(スリランカ)
- 遠足用の必要品?笑 え…何のことでしょうか。
遺骨つぼ(モナコ)
- つぼではなく、遺骨つぼです。
インク消し(レバノン)*カルトリトフ(Kartritoff)の名称を有するインク消し
- 名前の問題なんでしょうか?(その国で重要な意味を持つ人と名前が被っているとNGなものもあります。)
玩具(ペルー)*Yoyo Loco又はYoyo Chino として知られる玩具
- 品物は、ヨーヨーでした。こちらも名前の問題かもしれません。ちなみに、スペイン語で「yo:私」「loco:クレイジー」「chino:中国人」です。Yoyo Chinoは、本来「中国(伝統)のヨーヨー」だと思いますが、所変われば意味合いも変わるということでしょう。
望遠鏡(北朝鮮)*倍率6以上の望遠鏡及び双眼鏡
- 倍率指定されています。スパイ活動的なことでしょうか?
マイクロコンピュータ等(アゼルバイジャン・ジョージア)
*マイクロコンピュータ、いかなる種類の情報又は思想が入力されている周辺機器及び情報送信装置
- 思想が入力されているマイクロコンピュータって…。笑
小さな図表 条件付OK(アゼルバイジャン)
*各種類の小さな図表(カード、付せん等)は各1部で、かつ、全体として10部を超えない場合に限り可
- 小さな図表。全体として10部を超えない場合はOK。これは、もうよくわからないです。。もう、なにかのスパイ活動みたい。
ちょっと怖いものシリーズ(番外編)
絶滅危惧種の動物(モンゴル)*絶滅危惧種の動物及びその製品
- 絶滅危惧種の動物を郵送することってあります?(製品としてはありえるかもしれませんが…。)
鳩(北朝鮮)
- 伝書鳩的なことでしょうか。鳩の能力を認めている感じがちょっとかわいいです。
人間の臓器(ロシア・カザフスタン)*個人の使用目的では不可
- 個人での使用?…怖いこわい!
地盤(ロシア)*地盤に関する情報
- え、なんのことですか…。。
世にも奇妙なものばかり…
今回は、少し変わったものばかりピックアップしてみました。
貨幣(偽造通貨などを含む)や、スマホなどの電子通信機器、賭博品(富くじなど)、金券類、嗜好品、わいせつ物、危険物(汚染物質や武器等)などは禁止される理由が想像できますが、なかにはよくわからない禁制品もたくさんありました。
こうやって改めてみてみると、いろいろなリスクを踏まえてルールや仕組みを作るのは、本当に大変ですよね。
いろいろな切り口から世界の国々をみると、知らなかった国にも興味が持つことができておもしろいと思います。
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*1:国際郵便で、送ることが禁止・制限されているもの